【予約受付中】【小説】康太の異世界ごはん(8)【ゲーマーズ】

【予約受付中】【小説】康太の異世界ごはん(8)

商品名:【小説】康太の異世界ごはん(8)
価格:836円(税込)
発売日:2024/09/30 発売


ヒーロー文庫12周年! コミック版も大好評! 全滅した村で出会った女性の正体は? 異世界トリップした居酒屋店主の運命は?

ヘカトンケイルを滅亡寸前まで追い込んだ残桜症禍から、五年の歳月が過ぎた。
踏鞴家給地でのんびり過ごしていた康太は、
ピスフィの熱烈な誘いを受けて熱帯の島しょ部、香料諸島(ヴィトネシア)へと赴く。
落ちているものをすぐ食べる悪癖を買われた康太が、
『ピーダーとネイデル、クエリアの会社』のプラントハンティング部門に出向したかたちだ。
到着したアレナリア島で、ふたりは、無人化した村落にただひとり佇む女性と出会う。
椒美(はじかみ)と名乗った女性は、
アレナリアのひとびとが残桜症によって全滅したことを告げた。
また、椒美は康太とピスフィを冷たくあしらい、遠ざけようとする。
だが、食卓を囲む中でゆっくりと歩み寄りを見せる。
食材を集め、調理し、いただき、語らう。
甘い香りで驚くほど辛くてすっぱい青マンゴーのアチャール、
魚のだしをしみじみ感じる鯛あごだしカレー、アオモジが香る鯛皮スパイス揚げ、
青マンゴーしりしり――康太がこの世界でたゆまず続けてきた他者との触れ合い方で、
すこしずつ打ち解けていく。
一行はアレナリア島を脱し、
ヴィトネシア最大の港市国家テルス・ル・エルーヴラに辿り着く。
行くあてのない椒美をピスフィはヘカトンケイルに招き、彼女は承諾する。
なつかしき顔ぶれと語り、食べ、変わりゆくヘカトンケイルとひとびとの関係性に触れ、
再会を約束して別れた康太。
その足は愛しき踏鞴家給地へと向かう。
康太たちは、気づいていなかった。
椒美を名乗る女性の正体が、この世界の歴史を大きくねじ曲げ、
残桜症をもたらしひとびとを虐殺した、
めおと神アノン・イーマスのかたわれであることに。
そして彼女が、未だ胎の内に致死の感染症を隠し持っていることに。

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