【予約受付中】【小説】バケモノのきみに告ぐ、(2)
4人の魔女が捨てたはずの人間らしさ。お互いの過去が交錯し潰し合う――!
バルディウムに侵入した連続殺人鬼。それはロンズデーがバルディウムに来る前に逮捕したはずの男。
それはエルの仇敵でもあることを意味していた。
同じ頃、『泣き女』と呼ばれる怪異が現れ、見た者は心神喪失状態になるという噂とともにクラレスがとある女生徒を連れてくる。
曰く、シズクがたった一人の親友を自殺に追い込んだ事件を連想させるものという。
お互いの過去が交錯し潰し合う。人間らしさと纏めて捨てたはずなのに。
未だに忘れられない自分に嫌気が差して、その心――《アンロウ》は脆く崩れ去っていく。