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】【小説】京都お抹茶迷宮
京都本大賞受賞『猫を処方いたします。』著者最新作! 京都を舞台に新人編集者と訳あり作家が贈る、お抹茶薫るおいしいミステリー。京都にある零細出版社・太秦出版社に事務員として勤め始めて三年目の大葉小依(おおば・こより)。ある日、食中毒で倒れた先輩編集者の代理で、作家・皆月豊(みなづき・ゆたか)との打合せ場所に資料を渡しにいったところ、はんなり京男子(着物姿)である皆月のマイペースぶりに巻き込まれ、いつの間にか皆月との企画の担当編集を引き継ぐことに。初編集担当となる本は、京都のお抹茶にまつわる不思議な言い伝えや逸話を探しながら、名所や人気のお店を巡り、お抹茶を使ったスイーツやお点前を楽しむという紀行エッセイ本『京都お抹茶迷宮(仮題)』だ。
編集者としての初仕事にはりきる小依だが、皆月と共に取材を続けるうちに「千利休の孫・宗旦」と「白狐の恋」にまつわる、不思議な抹茶の逸話を耳にする。そして、その逸話に沿うかのように、「狐の子孫」と言われる一族が営む茶舗で事件が発生して……!?