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】【小説】コミケへの聖歌
第12回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作
二十一世紀半ばに文明は滅んだ。東京は赤い霧に包まれ、そこから戻って来た者はいない。
山奥の僻村イリス沢に生き残った少数の人々は、原始的な農耕と苛酷な封建制の下で命を繋いでいる。
そんな時代でも、少女たちは廃屋を改造した〈部室〉に集まり、タンポポの〈お茶〉を優雅に楽しみながら、
友情に、部活に、マンガにと、青春を謳歌する。
彼女ら《イリス漫画同好会》の次なる目標は〈コミケ〉、それは旧時代に東京の海辺に存在したマンガの楽園だ。
文明の放課後を描く、ポストアポカリプス部活SF。