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】【小説】わたし、二番目の彼女でいいから。(8)
傲慢でも。身勝手でも。どうしようもなく、笑って、と願わせてください。
教育実習生として東京に戻った桐島。そこには、橘さんの妹・みゆきちゃんの姿があった。
桐島は彼女を透かして、高校時代の鮮烈な恋情を改めて感じとる。一方で、やるべきこともあった。己が粉々に砕いた、京都の人間関係の修復。
つまり、泣かせた相手を、もう一度笑わせることだ。
それがどれだけ傲慢なことでも。
それがどれだけ身勝手なことでも。
そう願ってしまうのは、きっと罪なのだろうが――。