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関連項目:
】【小説】転生程度で胸の穴は埋まらない(2)
白い孤独は、渇望を隠す赤い少女と再会する。
「私、たまには寝ているコノエ様を起こしたいです」
シルメニアの一件が終わり、テルネリカと穏やかな日々を送るコノエ。
彼女によって胸の穴は埋まったかと思われたが……。
「あなた、いつも必死で真面目よね。全部を警戒している感じ」
そう指摘してきたのは、彼の学舎時代を知る超越者の同期メルミナ。
「……さっきのエルフの娘と随分仲がいいのね?」
やけにコノエに“重い”視線を向ける彼女と共に向かうのは、魔物巣食う汚染地の掃討。
だが仕事の最中、自らの渇望をひた隠す彼女もまた、大きな欠落を持っていることが分かり……。
孤独は黄金で埋まれども、背中を預けられるのは――。