【予約受付中】【小説】察知されない最強職(ルール・ブレイカー)(17)
新たな地球からの転移者!? 「毒」の正体? 美術品盗難事件が続発! ヒカルたちを新たな試練が襲う。コミック版も大好評!ドワーフの国で、ヒカルは超越者ブリギッドと死闘を繰り広げた。
彼を倒したことで一件落着かと思われたが、
ドワーフの12氏族は分裂してしまう。
国を出る氏族を受け入れてもらうため、ヒカルは聖ビオス教導国を訪れる。
交渉はまとまったものの、その見返りとして教皇ルヴァインからの
依頼を受けるが、それは海洋国家ヴィレオセアンで開催される
オークションに出品するため、
教会所蔵の美術品を運んでほしいというものだった。
無事に任務を果たしたヒカルたちは、
風光明媚なヴィレオセアンに滞在していると、
美術品の盗難事件が相次いでいることを知る。
そんな中、ヒカルはオークションで、
明らかに日本からの転移者が作ったと思われる石像を落札するが、
直後に目の前で何者かに石像を盗まれてしまう。
その犯人は「フェニックス」と名乗ったが、
彼女もまた、ブリギッドと同じくこの世界のルールを
逸脱した存在である「超越者」だった。
フェニックスはヒカルと対峙するうち、ヒカルに重要な情報を与える。
「海は穏やかになったが、『死』が蝕んでいる」と――。
奇しくもヴィレオセアンの港湾都市は、凶暴なモンスターが姿を消したことで、
かつてない豊漁に沸いていた。
しかし、遠洋には「毒」が流れ出ており、船乗りたちは近づけずにいた。
その影響はやがて街にも広がり、中毒を起こす住民が現れる。
問題の核心に迫るためにヴィレオセアンのお偉方、
総首領パトリシアと海軍大将ギルバーンも動き出す。
「毒」の正体と、その背後にある真実を知るのは、今のところヒカルただ一人。
冒険者としての決意を胸に、ヒカルはパトリシアやギルバーンとともに、
未知の海域へと向かうのだった。